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30生活を支えるリハビリ 家事1 調理
 人が生活するためには食事が必要で、そのためには調理をする必要があります。脳卒中などで体の片側が麻痺になり調理がうまくできないという場合には、リハビリによって調理動作の獲得を目指すことになります。
 調理は通常は両手を使って行いますが、片側が麻痺の場合は残った片手で行うことになります。つまり右手が麻痺になった場合は左手を使うことになり、右利きならば利き手交換をします。このような状況で包丁を使うには左手で包丁を持ち、右手で食材を押さえるのですが、麻痺で押さえきれない時にはまな板の上に濡れ布巾を置いたり、固定具付きのまな板で食材を安定させます。また切りやすくするために食材を電子レンジで加熱したり、片手でも使用可能なキッチンばさみ、スライサー、フードプロセッサーなども利用します。食器を洗うには滑り止めマットをシンクに敷いたり、シンクに吸盤で固定できるブラシを使用すると片手でも食器が洗いやすくなります。またビンやボトルのふたを開けるにも各種オープナーを使うと開けやすくなります。他には菜箸の代わりにトングを使用する、握力が弱くても軽くて握りやすい鍋やフライパンを使用するというように、様々な道具を上手に活用することで料理がしやすくなります。
 今回紹介した道具などはホームセンターや通信販売で購入可能なほか、福祉用具カタログに掲載されている物についてはリハスタッフやケアマネージャーにご相談下さい。

リハビリテーション部 作業療法科 米谷敦子

 
29生活を支えるリハビリ コミュニケーション4
 今回はコミュニケーション障害のなかで「構音障害」について説明します。構音障害は多くの場合、脳卒中の後遺症として、発音に関わる器官(口唇、舌、気管など)の働きが低下して、正しく発音ができなくなり「呂律がまわらない」「はっきりとしゃべれない」というような症状を引きおこします。言葉が正しく発音できずに、周りの人に言いたいことがきちんと伝わらないということになってしまいます。構音障害は失語症とは異なり、音声のみの障害ですので理解力の低下は伴いません。ただ重度の構音障害の場合には、よだれが流れたり、摂食嚥下障害を合併する場合があります。
 コミュニケーションの取り方ですが、音声では十分に伝えられない重度の場合には相手に「はい」か「いいえ」で応えられる質問をして、言いたいことを絞り込んでいくということをします。また五十音表が書かれたボードや、よく使う単語を集約したボード、イラスト(トイレ、歯ブラシの図など)で示したボードなどを指でさしてもらって意思表示をするようにしたり、文字が書けるのであれば筆談を行うこともあります。いずれも音声による会話よりも時間はかかりますが、健常者同士の会話のスピードは忘れて、ゆったりとした気持ちで時間をかけることが大事です。また、相手のメッセージを最後まで聞く姿勢が信頼関係に繋がります。間違って解釈されて、話がずれてしまうと、余計なストレスを与えてしまうことにもなりかねません。まずは相手の気持ちに寄り添うことが大切です。

リハビリテーション部 言語聴覚療法科 大内健史

 
28生活を支えるリハビリ コミュニケーション3
 今回は前回に引き続きコミュニケーションの手段である「話す」「聞く」「読む」「書く」が障害された「失語症」について説明したいと思います。
 「話す」事の障害で最も目立つ症状としては言葉が出にくいという症状です。親しみの少ない言葉ほど出にくくなります。言おうとした言葉と異なる言葉を言ってしまったり、言葉の一部を言い誤ってしまう事があります。「消しゴム」と言おうとし「鉛筆」や「けしむご」と言ってしまいます。「聞く」事の障害は話をしている言葉は聞こえていますが、言葉の意味を理解する事が難しい状態です。「眼鏡はどれ?」と聞かれても、「眼鏡」という言葉が理解できないため「眼鏡」を答える事が難しくなります。「読む」事の障害は文字を声に出して読む事が難しい「音読の障害」、文字の意味を理解する事が難しい「読解の障害」があります。平仮名より漢字の方が理解できる方もいて、「えんぴつ」では分からなくても「鉛筆」なら分かる事もあります。「書く」事の障害では文字を書く能力は残されているのに、正しく書けなかったり、書き誤ってしまいます。「りんご」と書こうとして「かんご」と書いてしまったり、自分の名前さえ書けない事もあります。 
 コミュニケーションの取り方として沢山ある中で特に@話しかける時はゆっくり、はっきりと、A一度に沢山の事を話さない、B言葉と共に文字や絵、ジェスチャー等も同時に示す等の事を気を付けます。
 失語症を正しく理解し温かい対応が必要になります

リハビリテーション部 言語聴覚療法科 大内健史

 
27生活を支えるリハビリ コミュニケーション2
 今回はコミュニケーション能力の低下をきたす「失語症」という病態について説明をします。
 失語症とは脳の中で言葉を使う部位が損傷されて、言葉の使い方に障害を受けた状態を言います。原因は脳梗塞や脳出血などの脳卒中が最も多く、その他に脳腫瘍、頭部外傷があります。
 程度の差はありますがコミュニケーションをとるために必要な「話す事」「聞く事」「読む事」「書く事」の全てにおいて障害を受けます。失語症の症状は様々ですが代表的な症状としては「人の話を聞いても理解する事が難しく、言葉数が少なくたどたどしい話し方をする」、「人の話を聞いて理解できるが、自分の言いたい事はほとんど伝えられない」、「一見スラスラと話しているが言い誤りが多く、言いたい事が伝わらない」等の事がみられます。また重症度も様々です。時々物の名前が浮かばない程度から、「はい」「いいえ」の返事さえできない場合もあります。
 失語症は大脳の様々な機能の中で言語を司る機能だけが低下してしまうもので、認知能力や思考能力は保たれており、知能障害や認知症とは異なります。意識もしっかりし判断力もあり、人格も保たれ、行動の異常もみられないのに言語だけをうまく使えない状態です。自分をとりまく環境や対人関係における認識は正常に働いています。しかし言葉による意思疎通のみが障害された状況になってしまいます。だからこそ、本人の心理的な苦痛を正しく理解する事が必要になります。 次回は失語症の症状についてもう少し詳しく説明します。

リハビリテーション部 言語聴覚療法科 大内健史

 
 
26生活を支えるリハビリ コミュニケーション1
 今回は前回に引き続き排泄の動作について説明をします。その中で脳卒中や関節リウマチ今回からはコミュニケーションの問題点およびそれに対してのリハビリの取り組みについて説明していきます。
 コミュニケーション障害は老化によってもおこりますが、脳出血や脳梗塞などの脳卒中でも起こり、発症後に話ができなくなる、話の内容が理解できなくなるという大変困った状況が突然やってきてしまいます。治療手段としてはリハビリの言語療法の出番となり言語聴覚士が担当します。リハビリは病気によって引き起こされた障害を元のあるべき状態に戻すのが目的で、手足の動きを良くするというだけではなくコミュニケーション能力の低下についても同様に改善につなげていくのが役目です。言語聴覚士はどこに問題があるか検査・評価を行い、個々の症状に合わせて訓練、指導、援助を行う専門職です。
 脳卒中によって引き起こされる言語障害には「失語症」と「構音障害」があります。「失語症」とはそれまで不自由なく使っていた言葉が、聞いて理解できない、うまく言葉で伝えられないなどの症状が出現します。また、文字を読んだり、書いたりする事も難しくなります。一方、「構音障害」の場合、舌や口唇の麻痺により、呂律が回らない状態になります。頭の中で伝えたいと思っている事がうまく伝えられないという状況がおこってしまいます。いずれの場合にもコミュニケーション能力は低下してしまいます。
 次回からはこのようなコミュニケーション能力の低下をきたす障害について少し詳しく説明していきたいと思います。

リハビリテーション部 言語聴覚療法科 大内健史

 
25生活を支えるリハビリ 〜排泄2〜
 今回は前回に引き続き排泄の動作について説明をします。その中で脳卒中や関節リウマチなどで手足が不自由な方の排泄における支援方法や環境調整について説明します。
 まず、脳卒中により片側に麻痺のある方の場合、立位の姿勢が少しでも保っていられる方には立ったままの状態でのズボンの上げ下げを練習します。しかし、立ったままでのズボンの上げ下げはバランスを崩しやすいので、環境調整としてバランスを崩しても直ぐに体勢を整えられるように便器の壁側に手すりを設置して安定性を高めるようにします。一方立位が保てない方の場合は、便座に座ったままの状態でお尻の片側づつを交互に上げ下げすることでズボンの着脱ができるようになります。また、いずれの場合においてもズボンのベルト部分をゴムの素材にしたり、ゆったりしたズボンにすると、着替えが楽になります。
 次に、関節リウマチにより足の筋力が弱くなったり、膝の関節に痛みがある方の場合ですと、便座からの立ち上がりが困難になることがあります。その際には、関節の痛みに対しての負担を減らすために、便座の高さを少し上げて行います。方法としては通常の便座の上に補高便座をとり付けることや、もっと簡単に風呂用マットや厚手の段ボールを便座の形に切り取ってとり付けるということもできます。
 以上のような本人の動作についてのことの他に、排泄行為は一日に何度も行うため、介助する方の負担も考慮しなければなりません。そのため日中は通常のトイレを使用しても夜間にはポータブルトイレを使用してもらうこともあります。

リハビリテーション部 作業療法科 吉田茜
 
24生活を支えるリハビリ 〜排泄1〜
今回は麻痺のある方の「排泄」の方法について説明します。多くの人にとってこれだけは何とか最後まで介助なしで行いたいと願っている行為と思われます。排泄動作は例え家族であったとしても、自分以外の者の介助が入ることには大きな抵抗を感じます。そのため介助する場合には本人の羞恥心・自尊心に対する細かい配慮が必要になります。排泄は一日に何度も行うわけで、その際に配慮の欠けた対応をしてしまうと精神が落ち込み、さらに長期間続く場合には認知面低下のきっかけになってしまうこともあります。しかし逆に一人で排泄ができるようになると充実感を実感し、また精神面も安定し、他のリハビリにも良い影響がもたらされることもあります。
 排泄の基本的な動作はつぎの3つになります。1.車椅子や便座からの立ち上がりや乗り移り(車椅子→便座、便座→車椅子)、2.中腰や立位を保ったままでのズボンの上げ下げ、3.排泄の後始末(お尻を拭いたりする)などがあります。これらの3つの動作を片側に麻痺がある方の場合について説明しますと、1については麻痺のない方の手でトイレ内の手すりにつかまり、麻痺のない方の足に体重をかけるように立ち上がり、着座する場所(便座または車椅子)にお尻を向けて腰をかがめてゆきます。2については手すりに寄りかかって中腰の姿勢を安定させ、麻痺のない方の手を使いズボンの上げ下げをします。3についてはその人の座位や立位のバランスに応じて指導しますが、温水洗浄機能(ウォシュレット)を使用したりします。
 排泄動作のリハビリについては早い時期から行うことで、患者様が出来る部分を少しでも増やし、介助の少ない生活に近づけるようにしてゆきます。
 次回は排泄の介助方法や排泄を手助けする道具の紹介についてお話します。

リハビリテーション部 作業療法科 吉田茜

 
23生活を支えるリハビリ 〜更衣3 靴下と靴、自助具の紹介〜
 更衣のリハビリの最終回は、靴や靴下の着脱ポイント、自助具についてご紹介します。
 靴下や靴の着脱は、安定した場所で麻痺側の脚が健側の脚の上にくるように脚を組んで行います。組んだ脚が滑り落ちてしまう場合は「滑り止めマット(100円ショップにもあります)」を健側の太ももの上に敷いて行うと組みやすくなります。靴下は上部に指を入れて開くようにして足指を入れます。あらかじめ履き口を折り返した状態にしておくと開口部が広がり入れやすくなります。また「ゆるゴムタイプの靴下」といって履き口のゴムがゆるく着脱が楽な靴下が市販されていますのでお試しください。靴はひも靴よりもマジックテープの靴のほうが履きやすいです。足の小指側から靴に入れるようにするとよいでしょう。玄関には腰掛けを置き座って着脱できるようにします。
 ここで更衣動作を行いやすくする道具(自助具)をいくつかご紹介します。「リーチャー」は細長い棒の先端にフックが付いているもので、靴を取り上げる時や、股関節を深く曲げることが困難な方がズボンを履く時に利用します。「ソックスエイド」は柔らかいプラスチック板に紐が付いており、靴下に丸めて差し込んだところへ足指を入れ紐を引いていくと靴下が履ける道具です。これは股関節に可動域制限があっても両手が使える方に適しています。
 最後に、更衣の練習は根気がいるので患者様が苛立つこともあります。そんな時は適切な手順の指示や励ましを与え、無理強いはしないよう温かな気持ちで接すること大切です。

リハビリテーション部 作業療法科 米谷敦子
 
22生活を支えるリハビリ 〜更衣2 下衣〜
 今回は下衣(ズボンやパンツ)の着脱の方法についてです。これは立てる場合と立てない場合で方法が異なります。
 立てる場合は、まず椅子に座って麻痺側の足が健側の上にくるように組み、次に麻痺側の足からズボンを通し(先にズボンの裾をたぐっておくとはきやすい)、その後麻痺側の足を床に下ろし、健側を通します。最後に立ち上がりウエスト部を引き上げます。もし組んだ足が落ちる時は、健側踵を上げるか台を利用すると落ちにくくなります。足を組む時にバランスを崩してしまう時は健側の膝を直角に曲げて固定し、椅子の高さや腰掛ける深さを調整しましょう。また立位が不安な場合は座ったままおしりを左右に振りながらズボンを上げていく方法もあります。
 立てない場合は、まず脚を広げて座り、麻痺側の足にズボンを入れ、次に健側の足をズボンに入れ、裾から両足が出てズボンのウエスト部が太ももの所まで上がったら仰向けに寝ます。そして健側の足と背中で踏ん張り、腰を浮かせてズボンを引き上げます。
 ズボンを脱ぐ時は、いずれの場合もはく時の逆の順序になります。麻痺のある方では座位、立位バランスが低下していることがあり、着替えの際は転倒の危険性があります。安全に着替えるには、椅子は硬めで、背もたれや肘掛けの付いたものを使用し、立位では壁や手すりにすぐつかまれる所で行うのがポイントです。ぜひ参考にしてみてください。

リハビリテーション部 作業療法科 米谷敦子
 
21、生活を支えるリハビリ 〜更衣1 上衣〜
 着替えることを「更衣」といいます。更衣動作は、衛生的な管理だけでなく「着替えをして外出をする」「脱衣をして入浴する」などの動作をするきっかけとなる大切な行為です。また、TPO(時・場所・目的)に合わせた服装を選択する、おしゃれとしての楽しみや自己表現といった観点からも日々の生活にメリハリをもたせてくれます。
 しかし、脳血管障害患者にとっての更衣動作は、日常生活動作のなかでも困難性の高い行為です。 なぜなら、ひとりで着替えができるためには座位や立位を保ち、片方の手足が麻痺で不自由なのでもう片方の手で衣服を操らなければならないからです。ここでは片麻痺患者の基本的な着替え方についてお話します。
 今回は上着についてです。まず着方ですが、 前開きタイプの服もかぶりタイプの服も、 麻痺側上肢から袖を通し、 次に健側上肢と頭を通していくのが基本です。 このときのポイントは、 @患側上肢に袖を通す時は、袖は肘で止めておかずに肩まで上げること、 A衣服の襟首は前後左右が所定の首の部分にきちんとおさめること、 B肩のところに服が固まらないようにすること、 C最後に裾を引っ張り衣服を整えることです。
 脱ぎ方は前開きタイプであれば着る時と逆に健側の上肢から脱いでいく、かぶりタイプであれば頭の上から後ろ襟ぐりを引っ張り脱いでいきます。
 上着の更衣の介助のポイントとして、 @安定した座位環境をつくる、A適切な順序で行う、 B自分でできることはなるべく自分で行う、などがあげられます。朝晩に活動着と就寝着を着替えることは1日の生活リズムを意識する活動に一役買っており、当院の回復期リハビリ病棟では患者様全員へ朝晩の着替えを援助しています。

リハビリテーション部 作業療法科 米谷敦子

 
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