医療技術部 放射線画像診断科
当部署は、放射線科専門医1名、技師10名(男性8名、女性2名)、事務職員2名の計12名で構成されています。
“やさしく・正しく・迅速に” を行動目標に掲げ、日々の業務に取り組んでいます。
所有する診断機器は以下の通りです。
① 一般X線撮影装置(2台)
一般撮影は全てデジタル化のためFPD装置を導入しています。
これらの機器で撮影された画像はサーバーへ取り込まれ、瞬時に画像を各科へ配信します。また、このことにより過去画像との比較も容易に行うことができます。
② CT撮影装置(64列MDCT)
2021年に新規CT装置を導入しました。
Tinフィルターが搭載されており、肺がん検診ではレントゲン数枚の被ばくで検査が行えるなど被ばくがかなり低減できます。また、撮影管電圧を下げることが可能となったため、造影剤の量を最大50%低減できるなど患者様の身体にやさしい装置となっています。
ダイナミック造影検査や、術前検査として有用な3D画像の作成、冠動脈を把握する心臓CT、大腸の疾患を検査する大腸CTなど施行しています。これらの画像については、モニター診断で詳細な読影を行っています。
③ MRI装置(1.5T)
2020年に新規MRI装置を導入しました。
ディープラーニングを用いた再構成技術により,短時間で奇麗な画像を提供できます。
ボア径が広くなり、音も静かなため閉所恐怖症のある方にも対応しやすくなりました。
脳血管障害の早期検出、整形外科領域、婦人科領域の疾患に有用です。また、全身をPET検査のように観察できるDWIBSも施行しています。
④ X線透視撮影装置(2台)
2021年に新規透視装置を導入しました。
FPDパネルが搭載されているため、今までより被ばくを少なくすることが可能となりました。
検診事業が主体で、胃透視検査・大腸透視検査を行っています。いわき地区で多くの検査を請け負っている部門です。
⑤ 多目的血管撮影装置
血管撮影、IVR(Inter Ventional Radiology:血管内治療)以外にも多目的に使用される機器で、嚥下造影(VF)、各種ドレナージ撮影なども行います。
⑥ 乳房X線撮影装置
増加する乳がんの早期発見に寄与するべく検診事業に力を入れています。また、近年検査依頼も増え、ここ数年で検査件数は1.5倍近くになっています。
認定技師、認定医師が常駐し、検診施設認定をうけています。
⑦ ポータブルX線撮影装置
移動が困難な患者様のベッドサイドにて胸や、お腹などの撮影を行います。
⑧ 骨密度測定機器
DXA法を採用した精度の高い機器で、脊椎・大腿骨頚部・前腕骨での計測を行います。
⑨ 外科用イメージ装置
手術室での各種撮像に対応します。
技師は、全員がこれらすべての撮像技術を身につけ、制度管理が可能となるようトレーニングをしています。また、夜間でも対応できるようオンコール体制をとっています。
CT、MRI、マンモグラフィーについては、放射線科専門医1名が読影にあたり所見のレポートを作成しています。
迅速かつ適切な画像診断は、疾患の早期発見・早期治療のために貢献できているものと自負しています。
今後も個々人のレベルアップを図るべく努力していきたいと考えています。また、当院で保有する診断機器を地域でも有効活用していただけるよう努めてまいります。